お知らせ
Topics

2025/09/23 3つの“争族の悲劇”に学ぶ、家族を守る相続準備
こんにちは。
本来は家族の未来をつなぐはずの「相続」が、残念ながら“争族”へと姿を変えてしまうことがあります。
今回は、実際に多く見られる 3つの争族パターン をご紹介します。
■ 悲劇その1:遺言がなかったために兄弟絶縁
Aさんの父は、「子どもたちは仲が良いから大丈夫」と遺言を残さずに他界。
残された財産の中心は、築30年の自宅でした。
長男は「母のためにこの家を残したい」と主張。
一方、次男は「持ち分を現金にしてほしい」と譲りません。
議論は次第に感情的になり、「親の面倒を見てないくせに!」と罵り合いに。
最終的に兄弟は裁判で争い、関係は完全に断絶してしまいました。
→ 遺言書の不在は“争族”の最も典型的な原因です。
■ 悲劇その2:不動産の評価をめぐる姉妹の対立
Bさんの家庭では、相続財産の8割が郊外の土地。
「売却して現金で分ける」という次女の意見に対し、長女は「思い出の詰まった土地だから残したい」と猛反発。
不動産評価額も専門家によって差があり、「もっと高く売れるはずだ」という不信感も生まれました。
結果、姉妹は調停に持ち込むことになり、疎遠に。
→ 不動産中心の相続は、“分けにくさ”が最大の火種となります。
■ 悲劇その3:疎遠だった兄弟の主張が激突
Cさんの父が亡くなった際、相続人は兄と妹の二人。
ただし兄は遠方に住んでおり、親との交流はほとんどありませんでした。
妹は「私がずっと親の介護をしてきたのだから、財産は多めに欲しい」と主張。
兄は「法律で定められた分は当然もらう」と譲らず、両者の溝は深まっていきました。
ついには「介護の負担を金銭で換算すべきだ」「いや、それは関係ない」と感情論に発展し、兄妹関係は修復不能に…。
→ 日頃の交流が薄い家族ほど、利害だけのぶつかり合いになりやすいのです。
■ 争族を防ぐためにできること
公正証書遺言を作成し、意思を明確にする
財産内容を“見える化”して共有する
早めに専門家へ相談する
家族の絆を守るには、準備の一歩を踏み出す勇気が欠かせません。
もし「うちも心配だな…」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。ご相談は流山市の相続相談窓口・不動産売却相談窓口の八幡地所株式会社へ、相続鑑定士の代表取締役の渋谷がご対応いたします。
